平井タカネ会員(S40文学部卒)からのお便りです

 

ナラノヤエザクラ と 守り育てる会の活動をご紹介します

  

皆さまご存知のように母校奈良女子大学の学章には「「ナラノヤエザクラ」がデザインされています。また、同時に県花であり、奈良市のシンボルの花でもあります。ナラノヤエザクラ は1922年(大正11年)東大寺の知足院で発見され、今年で100年目になります。すべての桜が散った後、4月中旬から5月にかけて可憐な花が咲きます。小さな花ですが、蕾は真紅、花びらは白~ピンク、そしてまた真紅の花びらが散って行きます。

 

  奈良八重桜の会 」

 

「奈良八重桜の会」は20年前に設立され、「ナラノヤエザクラ」の由緒や苗木の贈呈など多様な活動をしてきました。そして2018415日には、母校の記念館(国の重要文化財)において記念の会を開催し、藤原素子副学長による「奈良女子大学と奈良八重桜」のお話、次いで100年ピアノの演奏(池口由紀子氏)とともに映像作家保山耕一氏の「やまとのさくら」の上映と講演がありました。現在6名の佐保会員が入会しています。この可憐な桜を愛で、守り育てる活動をしています。

 

「八重桜」の能の復曲

 

 

室町時代に創られながらいつの間にか上演されてこなかった能「八重桜」が発見され、「奈良八重桜の会」は20周年の記念事業として、この能の復曲を企画しました。この企画を多くの方に知って頂きたいと思っています。そして、佐保会の皆さまにも母校と縁のあるこの「ナラノヤエザクラ」を知って頂き、もしご関心のある方には私たちと一緒に活動をお願いしたいと思っています。

 

能「八重桜」復曲の経緯とこれまでの「奈良八重桜の会」の活動などについては、次のURL をご覧いただければ幸いです。

 https://camp-fire.jp/projects/view/544210

 

 

佐保会館前にナラノヤエザクラ」 

 

佐保会館前の桜(ソメイヨシノ)は2年前に枯れて倒れてしまいました。

松尾欣枝前理事長はこのことに心を痛められて「佐保会館の前にナラノヤエザクラ を植えてはどうか」と提案され、理事懇談会・会務委員会で速やかに了承されました。

その決定を受けて、「奈良八重桜の会」の会長に相談して欲しいとの依頼を受けて、平井が上田トクヱ会長に佐保会の希望をお伝えしたところ、すぐに県の奈良公園室の室長に連絡をして頂きました(苗木は県が担当)。しかしその後純粋種「ナラノヤエザクラ」の育成には時間が掛かるということでなかなか実現しませんでした。上田会長は何度も連絡をされ、今年更なるひと押しをして頂き、ようやく「ナラノヤエザクラ」が佐保会館に届けられることになりました。

 桜の植樹期を配慮して大学施設課との連携の上、県からの苗木を3月中旬頃に植樹することになりました。現在大学構内はコロナの影響や入学試験などで多くの佐保会員に立ち合って頂けず残念ですが、苗木の植樹については一緒に喜んで頂き、可愛い花をつけたら皆さんとともに鑑賞したいと思います。

 

 !! 「ナラノヤエサクラ」「能の復曲」等ご関心のある方、是非ご一緒に活動を  !!

 

 「注」 「奈良八重桜の会」会長 上田トクヱさまのこと

    上田さまは、奈良女子大学附属高校のご出身。他に「結の会」の会長も続けて来られ、奈良国立博物館の正倉院展では呈茶席を設けています。さらに、ゾンタクラブの代表として女子大学の支援に大変配慮して頂き、以前は留学生への奨学金、昨年度から理系の若手研究者への支援を頂いています。この度も公園課の室長さん、そして県知事さんへの直接依願など、佐保会のこともご自身の会のように支援・応援をして頂きました。

 

                      (文責 S40文学部卒  平井タカネ) 

          * お知らせ

              奈良八重桜(ナラノヤエザクラ)植樹式が3月28日(月)に佐保会館前にて行われました。

        詳しくはこちら(佐保会ホームページ)をご覧ください。