第212回佐保カルチャー報告

                                                                                                                    2014年5月20日(火)

 

           第212回佐保カルチャー

         「西大寺と岡澤禎華写経美術館見学」を開催しました。     

 

   夕方には雨との予報の中、何とかお天気ももち、無事見学をすることが出来ました。

  はじめに訪ねた西大寺は、聖武天皇の娘、孝謙天皇(重祚して称徳天皇) が創建した真言律宗の総本山ですが、大茶盛

  以外では、なかなか訪れないお寺です。

   今回は、観光ボランティアの案内で、本堂はじめ、普段は足を運ばない四王堂、愛染堂、聚宝館を巡り、興味深い話

  を伺うことが出来ました。南都七大寺の一つとして、かつては大伽藍を誇ったお寺でしたが、度重なる火災により焼

  失し、現在の建物の殆んどは、江戸時代に建立されたそうです。

  ちなみに 奈良ファミリーのすぐ東側にある御陵が、孝謙天皇の墓所です。

   

   そのあと、岡澤禎華写経美術館へ。西大寺のすぐ西側の、閑静な住宅街の自邸の庭に建てられています。四十年以上

  に亘る岡澤さんの作品が展示されていました。 経典というものは、般若心経を写経用紙に書いてお寺に納める納経写

 経と思われがちですが、紺紙に金泥で書かれた美しい美術作品として紹介されていました。繊細で見事な仏画を添え

 た掛け軸等、納経写経とは違う世界に目を奪われました。岡澤さんご自身から 作品を生み出す喜びや苦労話を聞くこ

 とができ、お経の世界の神髄を感じさせて頂いた貴重な時間でした。

 (2012年5月発行の会報「私のターニングポイント」で、岡澤さんが写経を始められたきっかけが、紹介されています)